胆石と胆嚢癌
胆嚢癌に関する極めて重要な情報を提供します。
おそらく消化器の癌の中で一番完治しにくい癌です。
実際に自分の周りのかなりの経験がある消化器外科医に
「胆嚢癌と分かって手術をして助かった人いる?」と聞くと
「いや一人もいない・・・」
となります。
では実際に助かった患者さんはどのような状況なのか?
これはほとんどが
胆石があって
胆石発作があって(とても痛い)
胆嚢がんがあるとは分かっていないが・・・何かの理由(胆石・胆嚢炎・胆嚢ポリープなど)で胆嚢を手術でとって病理を調べてみると胆嚢がんがあった・・・助かった・・・
という状況です。
胆嚢がんのステージ(進行状態)はいろいろありますが、
早期の状態であれば当然助かりますし、完治します。
しかし、早期に胆嚢がんを発見することは容易でないのです。
自分も消化器を専門にしてから20年以上臨床医(研究ではなく患者を診察すること)ですが早期胆嚢がんを発見して助かった・・・という話は実際に聞いたことがありません。
検診を相当数している施設には助かった人はおられるかもしれませんが、このような状況は特例と考えられます。
もちろん自分が聞いていないだけで助かった患者さんもいるかも知れませんが、そのような助かった患者さんのおはなしはすぐに広まるはずなので、聞いたことがない・・・という事はほとんどない、のと同じだと思われます。
このサイトで言いたいことは・・・
胆石だけだと痛みがなければそのままの方がいいや・・とか
痛んだけどなんとか痛みがなくなれば手術はしなくていいや・・・
という考えの方に医学的な事実と確率をお伝えして、
胆石があった場合機会があれば手術の方が良い場合も多い(胆嚢がんの胆石がある場合の確率は胆石がない人の約50倍に達する)ことをお伝えすることです。
いろいろ悩んでいる患者さんもおられますが、、少しでも胆嚢摘出の必要性がある患者さんは早く決断して手術をすることをおすすめします。
サイト制作者は消化器病学会専門医です。
患者さんのエコー情報は社会医療法人 戸畑共立病院から提供して頂きました。